2018年3月、東工大科学技術創成研究院のもと、全固体電池研究ユニットがすずかけ台キャンパスG1棟を中心に誕生しました。そして2021年4月、ユニットで発展させた材料と技術、産学官を通じた連携を軸として、固体電池の基礎から社会実装までを視野に入れた、材料化学、固体化学、電気化学をリードする全固体電池研究センターが発足しました。
現代の我々の生活は、蓄電池により豊かな環境が実現しています。一方で、蓄電池には大幅な性能向上が求められいます。その解決策の1つとして、本センターが目指す蓄電池の全固体化が挙げられます。近年の合成や解析技術の向上、計算化学、インフォマティクス技術の向上により、電池の全固体化に向けた環境が整いつつあります。
本センターはこの環境を最大限に活かし、材料化学、固体化学、電気化学の理解を深めながら、材料の構造や物性を制御し、固体電池実現に利用することを目指しています。
各々の研究室が目指す最終目標はそれぞれ異なりますが、固体電池実現に資する研究課題を通じて、世界トップクラスの研究競争力を有する組織形成とその発展を目標とします。